― 就職支援で日本を変える ―

就活支援で日本を変える 就勝ゼミナール
MENUCLOSE
  1. ホーム
  2. /

  3. コラム
  4. /

  5. 面接官に見つめられると緊張してお話できません…個別面接での面接官の評価ポイント

自己分析 2018年02月22日

面接官に見つめられると緊張してお話できません…個別面接での面接官の評価ポイント

 前回の「講師ブログ」では、集団面接における面接官の評価ポイントについてお話ししました。今回は、集団面接の次に待ち受けている個別面接について、詳しく見ていきましょう。  

 個別面接とは、学生1名対面接官というスタイルの面接です。面接官の数は、複数人数になることが多いですが、学生が個別に面接に呼ばれるというイメージを持っておいていただければよいでしょう。

 

個別面接では、時間をフルに使って情報収集される

 例えば、次の面接が3次面接(1次面接はグループディスカッション、2次面接は集団面接)で、30分の個別面接だとしましょう。学生1名あたりの面接時間は、何分になりますでしょうか。 面接時間30分÷学生1名=30分 となりますよね。応募している学生のために、30分まるごと時間を割けますから、面接官は、学生から結構聞きたいことを聞けるのではないでしょうか。  

 つまり、個人面接は、30分まるごと使って、応募学生から情報収集する時間なのです。  

 では、面接官は、応募学生からどのような情報を収集しようとしているのでしょうか。

 

個別面接では、過去の経験=エピソードが掘り下げられる

 ここで、採用の目的について振り返っておきましょう。 採用の目的は、自社に利益をもたらしてくれる人を採用することです。企業は利益を出さなければ、倒産してしまいます。 では、企業に利益をもたらす人、利益を出す仕組みに貢献しているのは誰でしょうか。会社の構成員=社員ですね。したがって、企業は、利益を出してくれる人を採用しなければなりません。  

 そこで、目の前の応募学生が、利益を出してくれるかどうかを知るには、どのようにすればいいのでしょうか。それは、過去の経験(エピソード)=行動=能力を聞けばよいのです。過去にどのような経験をし、そこでどのような行動を取り、どのような能力を身につけたのか。それをじっくり聞けば、会社で成果を出せるかどうかがわかります(能力の再現可能性)。  

 ここまでくれば、もうおわかりですね。個別面接では、時間をかけて応募学生の過去の経験(エピソード)を深掘りしてくるのです。

 

個別面接では、自己分析と企業研究の深さが試される

 ということは、自分の中に、面接官を相手に話せるだけの情報を持っておく必要があります。それでは、自分の中に情報を仕入れておくには、何が必要でしょうか。それは、自己分析です。具体的にいうと、過去の経験を振り返っておくということです。  

 面接官は、いつ・どこで・誰が・何を・どのようにといった5W1Hだけではなく、このような感じで質問してきます。

□その能力を発揮したのはどのような状況だったのか

□そこでの役割は何だったのか

□そこでどのような行動を取り

□結果、どうなったか  

 いかがでしょうか。けっこう根掘り葉掘り聞かれるのではないでしょうか。面接官は、目の前の応募学生が、自社で成果を出せるかどうかを見極めるために、時間をかけて情報収集するのです。面接官の掘り下げに対応できるよう、しっかりとした自己分析を行っておきましょう。  

 一方、「なぜ当社を志望するのか」といった、志望動機についても深掘りされます。このような感じで、面接官は情報収集していきます。

□なぜ○○業界を志望するのか

□なぜ他社ではなく当社なのか

□なぜ当社の○○職なのか

□なぜ○○を当社でやりたいと思うのか

□なぜ働くのか  

 これは「トヨタ式問題解決法」の「なぜ」を5回繰り返すに近いものがあります。このような形で、面接官は志望動機についても深く聞いてくるのです。  

 志望動機は、多くの学生さんが頭を悩ませるところですよね。だからこそ、「なぜその会社なのか」を言えるように、納得のいく就職をするためには、入念な企業研究を必要とするのです。はっきり言って、企業研究は、学生さんの最も苦手とする分野といっても言い過ぎではありません。企業研究については、過去の「講師ブログ」で触れていますので、詳しくはこちらをご一読ください。

 

自分の言葉で、自分のペースで焦らずゆっくり回答すればいい

 ここまで来ると、個別面接が、あたかも警察官の尋問のように思えるかもしれませんが、そうではありません。繰り返しますが、面接官の目的は、応募学生が自社で利益を出せるかどうかの情報収集にあります。別に、応募学生をいじめてやろうとか、懲らしめてやろうといった意図はないのです。改めてここを押さえておきましょう。  

 個別面接は、集団面接とちがって横に学生が並んでいません。ということは、他に比べるものがないので、自分だけの時間ということになります。そう、焦らずゆっくり、自分のペースで回答してくればよいのです。少々言葉に詰まったくらいで、NGという評価を下すことはありません。 逆に、応募学生が話してくれないために、自社で利益をさせる人材かどうかが判断できなくなり、不採用の通知をすることになってしまいます。

 個別面接は、ある程度準備しておけば、そんなに怖くはありません。目の前の面接官と、きちんと会話してあげてくださいね。面接官だって人の子ですから、緊張する気持ちはわかっているはずですから…。