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自己分析 2017年10月05日

自分に合う企業の探し方、教えます!

《そもそも自分に合う企業って?》

 「自分に合う企業がわかりません…」

毎年、こんな質問をよくいただきます。時期は関係ありません。

突然ですが、皆さんに質問です。

そもそも、皆さんにとっての「自分に合う企業」って、どんな企業なのでしょうか? 

「給料が高い」

「福利厚生が充実している」

「人間関係がいい」

「オフィスがきれいで居心地がいい」

「駅から近い」

「残業が少ない」

などなど。そうですよね…。大体こうした声をよく聞きます。

心理学者のアルフレッド・アドラーは、「全ての悩みの根源は、人間関係によるもの」と言っています。また、某大手広告代理店D社の若手女性社員が、過労を理由に自殺した事件を受け、「残業が少ない」「働きやすい」といった部分に重点を置く学生さんが増えていると聞きました。それは無理もない話でしょう。政府も「働き方改革」を進めていることですしね。

でも、よく考えてみてください。

皆さんがこれから就職しようとする企業が、どんなところなのか、考えたことがありますか?そもそも、企業ってどんなところなのでしょうか。様々な定義があり、分かれるでしょうが、私たちは、このように定義いたします。

企業とは、企業理念(経営理念)に共鳴し、それを実現するために同じ方向に向かっている人達の集まりである。

ここでいう企業理念とは、企業は最も大切にしている考え方、価値観のことです。つまり、企業が社会に対して存在する理由を言葉にして表したものといえます。企業は、企業理念を実現していくために、社会に存在しているのです。

 

《企業理念が合わないと、早期離職の原因となる》

もう一度言いますね。企業は企業理念を実現するために社会に存在しています。その企業理念は、同じ業界であっても、企業ごとで異なります。

例えば、学生さんに人気の高い銀行業界を例に取ってみましょう。就勝ゼミナールに通う学生さんも例外ではなく、ことしも、福岡銀行、西日本シティ銀行、山口フィナンシャルグループなど人気の地方銀行に内定者が多数出ました(先輩の就職活動体験記に興味のある方はこちらをクリック!)。興味のある・なしは、いったん横に置いておいて、企業理念(抜粋)を比較した以下の表を見てください。

 

いかがでしょうか。

同じ銀行でも、こんなに違いがあるのですね!

この企業理念を比較してみて、「何となく自分に合う(合わない)のは、この会社かな」というのが、少しずつわかってきたのではないでしょうか。これは、銀行以外で、皆さんにとって興味のある業界でも、同じことがいえます。

企業は、企業理念を実現するために存在している以上、上記の表に掲げた企業理念を実現していくために走っていくのです。その方向性が自分の大切にしている価値観に合っていなければ、「なんか違うかも」と違和感を覚え、早期離職してしまいます。そうするとどうなるのでしょうか。再就職が難しくなってしまうのです。ちなみに、ここでいう早期離職とは、3年以内に会社を辞めてしまうことをいいます。

最近は、企業の人手不足を反映し、転職市場も「売り手市場」だそうです。随分転職しやすくなってきたと耳にしました。しかしながら、3年未満に会社を辞めた人=社会に出て働いた経験の少ない人という見方が、日本の社会においては、まだまだ支配的なのではないでしょうか。早期離職した人が、その後の転職活動でどうなるのか、想像に難くないでしょう。そして、「売り手市場」がいつまで続くのでしょうか。2020年の東京オリンピックごろまでと言われていますが、これまた不透明です。

だから、まずは最初の3年間はどんなことがあっても、踏みとどまっていただきたいのです(もちろん、会社がつぶれた、人を人と思わないような使われ方をされたというのは例外です)。そして、そこからのキャリアップを図るための転職はOKだと考えます。自分の価値観と企業理念が合っているかどうか、見極めましょう。70%程度合っていれば、十分です。残りの30%は、入社してから徐々に好きになっていけばよいのです。

 

《企業は「仲良しクラブ」ではない》

仕事はひとりでできるものではありませんので、みんなと仲良く協力してやった方がいいでしょう。しかしながら、企業は、「仲良しクラブ」ではありません。「仲良しクラブ」だったら、大学のサークルや友達の集まりのノリでやっておけばいいのですが、そういうわけにはいかず、早晩行き詰まります。

では、なぜそういうわけにはいかないのでしょうか。いっしょに見ていきましょう。

 

《企業が存続していくために必要なこと=利益を出すこと》

ここで、自己分析について書いた、201797日付のブログの内容を復習しておきます。みなさんに改めて質問です。

日本全国津々浦々に、官公庁や宗教法人を除いた民間企業は、381万社あると言われています(総務省調べ)。その民間企業が共通して行わなければならないことは何でしょうか?

それは、利益を出していくことです。

企業が何を差し置いても、一丁目一番地でやらなければならないことが、これなのです。企業は、利益を出していかなければ、従業員に給料を支払うことはできません。増してや、設備投資、社会貢献や納税もできなくなるのです。

就職活動生の皆さんは、どこかの企業に入り、その企業を構成するメンバー(=社員)になります。その企業に入って仕事をするからには、利益を出すことに貢献しなければなりません。

例えば、みなさんが自動車のディーラー(販売会社)に入社したとしましょう。同期入社として自分を除いて4名おり、4名とも新規の契約を取っています。その一方で、自分は契約がまだ取れていません…

こうした場合、みなさんだったらいかがでしょうか?私だったら、気まずくなり、「ちょっと合わないのかも」と思って、辞めることを考えはじめるでしょうね。会社の上司からは、何か小言を言われるかもしれません。

利益を出すというと、悪いイメージが先行し、途端にアレルギー反応を示す学生さんが多いのも事実です。でも、是非これを機会に見方を変えていただきたいと思います。この見方を持っておくと、企業の人事採用担当者の視点で考えられるようになり、就職活動がスムーズにいくことでしょう。

そして、会社と合わなくなり、早期離職という悲しい末路をたどることがなくなるでしょう。私どもは、3年以内の早期離職を防ぎ、就職支援で日本を変えていくということに本気で取り組んでいます!

 

《自分に合う企業とは、「自分の価値観を軸に成果貢献できる企業」》

 少々ややこしくなってきましたので、ここまでの話を整理してみましょう。

まず、今までの話を踏まえ、自分に合う企業を、

・企業理念とのマッチング

・利益を出していくこととの相関関係

2点を踏まえて整理してみます。

 

そのうえで、ここまでのところを、まとめるとこうなります。

この図を言葉にすると、自分に合う企業とは、「自分の価値観を軸に成果貢献できる企業」である、ということになります。これ、就職活動では最も大事なことといっても言い過ぎではありません。「しかと心得よ!」と言いたくなるくらい大切な部分です。

「自分がこれから受けようとしている企業って、実際のところどうなんだろう?」と思ったら、この図にあてはめて考えてみるのもおすすめです。この「自分の価値観を軸に成果貢献できる企業」は、実際に企業の説明会やOBOG訪問、支店見学をしていくことでわかる部分が多いです。もし、やり方がわからなかったら、就活のプロに一度聞いてみるのも有効でしょうね。

次回は、「自分の価値観を軸に成果貢献できる」企業について見ていくための具体的な方法、「企業研究」についてお話しします。これは「自己分析」と並んで、超重要!なところですので、是非お読みいただければと思います。

それでは、また来週!