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自己分析 2018年01月18日

自己PRってどうやって書けばいいの?採用担当者の評価ポイント、教えます。

 先週末の113日(土)に、マイナビのインターンシップ合同会社説明会がありました。多くの就活生の皆さんが、ヤフオクドームに足を運んだことと思います。

 ここ数年、インターンシップに参加するには、履歴書かエントリーシートの提出を求める企業が増えています。「参加しようと思ったら、書類選考があってビックリ!」という人も、多いのではないでしょうか。

 そこで、今回は、定番の設問のひとつ「自己PR」の書き方と採用担当者の評価ポイントについて解説いたします。

 

企業はどんな人を採用するか

 「自己PR」の書き方の話に行く前に、まずは、企業がどのような人を採用するかということを解説していきます。早速、皆さんに質問です。

 

質問その1:皆さんが社長だったら、どんな人を採用しますか?

 「明るい人」「まじめな人」「元気な人」など、色々出てくると思います。まぁ、これはこれでよいでしょう。

 

質問その2:企業が必ず行わなければならないことは何でしょうか?

  ここでいう企業とは、官公庁や宗教法人を除いた民間企業のことです。総務省の統計によれば、民間企業は、全国に約382万社(!)あるそうです。そうした民間企業が、共通して必ず行わなればならないことを考えてみてください。

 その答えは…利益を出すことです。

 「えっ!? 社会貢献や納税じゃないんですか?」と思った方、もちろん、それはそれで大事なことなのですが、実はちがいます。

  民間企業とは、利益を追い求める団体(営利団体)です。なぜ利益を出さなければならないかというと、利益が出なければ、会社は倒産してしまうからです。そうすると、社員に対して給料を支払えなくなってしまいます。ましてや、社会貢献や納税、設備投資なんて無理ですよね(ちなみに、2014年度の国税庁統計によれば、日本国内で黒字を申告した企業は29.1%だそうです。逆にいうと、残り約70%の企業は赤字ということになります)。

 したがって、企業は利益を出していく必要があります。

 

質問その3:それでは、利益は一体誰が出しているのでしょうか?

 お客様と考えた人、多いのではないかと思います。もちろん、企業が商品を販売し、サービスを提供するという図式では、それがあてはまります。ここでは、もう少し深く考えてみましょう。

 たとえば、みなさんの勤め先が自動車を製造するメーカーだとします。この企業で利益が発生するときは、自社で製造した自動車がお客様の手元に納車され、その対価としてお金をいただいた瞬間です。ここまでの間で、利益を生み出すためにがんばった人は、これだけいます。

・「こんなクルマにしたい」とクルマのコンセプトを考える人

・そのコンセプトをもとに、クルマをデザインする人

・クルマを設計する人

・クルマを製造する工場の人

・クルマを知ってもらうために、広報・マーケティング戦略を考える人

・クルマを販売する人

などといった感じで、一台の自動車が製造されて売れるまでに、これだけ多くの人、社員の手がかかっています。これらの人々のがんばりがなければ、自動車が売れることがなかったのではないでしょうか。

▲写真はイメージで、本文とは一切関係ありません

 というわけで、この質問に対する答えは、従業員(社員)ということになります。

 

ここまで…

・企業は必ず利益を出さなければならない

・そして、その利益を出しているのは、従業員(社員)である

ということを、見てきました。

 

 それでは、最後の質問です。

 質問その4:皆さんが社長だったら、どんな人を採用しますか?

  もう、お気づきですね。答えは、利益を出してくれる能力を持った社員です。

 いささか長くなりましたが、「企業はどんな人を採用するか」という本質的なことを理解するのとしないのでは、自己PRもとい、ESの通過率が変わってきます。ここは超大事な話ですので、しっかりと頭の中に叩き込んでおいてください!

 

 それでは、大変長らくお待たせいたしました。自己PRの書き方のお話に移りましょう。

 

自己PRとは、企業に貢献できることをアピールするもの

  時々、「自己PRと志望動機がごちゃ混ぜになってしまう」という声を聞きます。両者は似ているようですが、こうやって言葉が分かれているということは、意味も異なるのです。改めて、自己PRと志望動機のちがいについて押さえておきましょう。

◯自己PR=企業に貢献できることをアピールするもの

 ※ここでいう”貢献”とは、利益を出せる能力を持っていると置き換えて考えてください。

◯志望動機=なぜその企業に入社したいのか、を伝えるもの

 ※志望動機の書き方については、改めて別の機会で触れますね。

 いかがでしょうか。こうして見てみると、両者のちがいが際立っていますよね。では、採用担当者の目に留まる自己PRは、どのようにして書けばいいのでしょうか。

結論主導で、読みやすく伝わりやすい内容にすべし

 ひょっとして、みなさんは学校の授業で、作文や小論文を書くには、「起承転結」や「序論→本論→結論」という順番で書くとよい、という感じで教わっていたかもしれません。しかし、就職試験での応募書類は、「結論→内容」の流れで書き、相手に何を伝えたいのかがわかるようにしておくように心がけてください。

 具体的な書き方は…、

①結論:自分の強み。どんな力を持っているのかを一言で。 

②内容:なぜその強みを持っていると言えるのか。過去の経験、行動を書く。ここが採用担当者が重きをおいて評価するところです! 

③貢献:その企業の募集職種(例:営業職、事務職など)で、どのように貢献できるか。前提として、事前に募集職種や企業で求められる能力を把握しておくことが大事です。 

④着地:「以上のことから、貴社に貢献できると考えております」で締めくくる 

という流れで書くと、採用担当者に伝わりやすい自己PRになるでしょう。企業に貢献できる=利益をもたらすことができるというポイントを押さえておきましょう。

 みなさんが知っている大手・有名企業には、毎年何千人、何万人という学生が応募します。ある大手鉄道会社の採用担当者によれば、毎年3,000枚〜5,000枚のエントリーシートを、一週間で3人〜5人で読むそうです。単純に計算すると、ひとり1,000枚ということになります。一日100枚以上読むとして、これだけのエントリーシートを読むとなると、さすがにくたびれます…

 こうなると、「何が言いたいのかがわからないエントリーシート」は、真っ先にゴミ箱行きになってしまうのではないでしょうか。もちろん、「雑な字で書かれている」ものも、同じです。これは泣くに泣けないですよね。だからこそ、結論主導で、相手に伝わる自己PRを書いて、読み手にストレスを感じさせない、相手本位の自己PRを書く必要があります。

  自己PRは、ややもすると、ひとりよがりになりがちです。「とりあえず言いたいことを書いておこう」「自分のウリはこれだから」などと、企業に貢献できるかどうかというポイントを押さえずして書いて、書類落ちするケースがあると聞きます。本来なら通過するはずのESが通らないのは、何とも悔しいではありませんか。

  「そんな苦い思いをしたくない」「詳しい書き方や採用担当者の評価ポイントを、もっと知りたくなった」という人は、自己分析作成セミナー(なんと無料!就活を熟知したプロ講師との90分間のコーチングがもれなくついてきます)で、あれこれ聞いてみてもいいかもしれませんね。この際だから、ついでに向いている業界探しもしちゃいましょう!