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自己分析 2018年09月06日

【衝撃】就活のルールが撤廃へ 21年卒のみなさんは、今のうちから準備を!

2018年93日、日本経団連の中西宏明会長(日立製作所の会長でもあります)が、定例の記者会見で2021年卒以降の就活のルールについてこう述べました。

「個人的見解だが、経団連が採用日程を采配すること自体に極めて違和感がある。経団連が明快に線を引くようなミッションを持たない方向に傾きつつある。経団連の意見としてこうしますとか、しませんとかは言わない。日程だけの議論を取り上げられるような決定を経団連がするのはやめたい」(201494日付「産経ニュースより」)

つまり、今までの就活のルールを撤廃する、ということです。

ここで、就活のルールがどのように決められているのかについて、見ていきましょう。

就活のルールを決めているのは、日本経団連と時の内閣総理大臣

就活のルールは、日本経団連と時の内閣総理大臣が話し合って決めています。今でいうと、日本経団連の中西会長と内閣総理大臣である安倍晋三首相が、それを決めているということになります。

ちなみに、日本経団連とは、日本を代表する超大手企業、一部上場1,376社で構成されている利益団体です。日本経団連の会長は「経済界の総理」とも呼ばれ、時の政治に対して大きな影響力を持っているといわれています

その日本経団連、どれだけすごいかといえば、日本の民間企業約382万社(総務省調べ。ここに学校法人、宗教法人、官公庁を含めると、約409万社になります)分の1,376社です。つまり、上位0.03%の企業と安倍首相が、就活のルールを決めているという計算になります。

実はこのルール、とても緩いのです。別に守らなかったからといってペナルティを受けるということも、逮捕されるということもありません。「できれば守ってくださいね」という程度のものなのです。

ということは、日本経団連に加盟していない99%の企業は、このルールを守らなくてもよい、ということになります。あろうことか、日本経団連に加盟している企業ですら、このルールを守っていないところもあります。

既にカタチだけのものになった就活ルール

2017年卒の学生から、大学4年の3月から会社説明会解禁、6月から面接選考解禁というスケジュールになっています。2020年卒の学生までは、このスケジュールで進んでいく見込みです。

ところが、ふたを開けてみると、4年の6月の時点で既に内定先を持っているという2019年卒学生は、65.7%に上りました(株式会社ディスコ調べ)。これは面接選考が解禁される前に、既に65%強の学生が、どこかの企業の内定を持っているということになります。

また、就勝ゼミナールに通っている学生で、6月末までに就活を終わったという学生は、70%を超えていました。

つまり、日本経団連に加盟していない企業は、就活のルールなどお構いなしで、自分が採用したいタイミングで採用活動を行っています。だから、こうした事態が発生するのです。少子・高齢化による人手不足を解消するために、17年、18年、19年卒と、年々早期化に拍車がかかっています。20年卒採用も「売り手市場」であることから、早期化に傾くことが容易に想像できます。

では、21年卒のみなさんは、どうなってしまうのでしょうか。

21年卒は超早期化&長期戦で通年採用がトレンドに?

結論からいえば、超早期化と長期戦が同時に進み、通年採用がトレンドになると見ております。

超早期化というのは、今の選考開始時期が前倒しになるということです。労働力不足にあえぐ企業としては、できるだけ早く優秀な人材の確保を急ぎたくなります。「先んずれば人を制す」という言葉があるように、新卒採用においても同じことが言えるのではないでしょうか。

今までは「3月まではスタートしないでね」と、規制線を張られているようなイメージでしたが、その規制線がなくなってしまえば、企業のタイミングで、自由にいつでも採用活動を実施することができます。大学1年生に内定を出す、ということも当たり前になるかもしれません。実際、これから大学生になるであろう高校生たちに目をつけている企業もあります。

そして、長期化というのは、前倒しになって開始の時期が早くなるぶん、就職活動そのものが長くなるということです。

また、既に、大手IT系企業やアパレルメーカーなど、通年採用(=一年中採用活動を行っていること)を実施している企業も増えています。見方を変えると、いつでも募集しているので、他の人が動き出していないときに応募すると、内定をもらえる確率が高くなるともいえそうです。就活のルールが廃止されると、こうした通年採用が一般的になるのではないかと思います。

だからこそ、いつ募集がはじまってもいいように、行きたい企業の情報は、自ら積極的に情報収集していきましょう。

とはいえ、今からどんな準備をしていけばいいのかわからないという人のために、やっておくといいこと3つ書いておきました。参考してしていただければ幸いです。

①経験を積む

アルバイト、部活・サークル、ボランティア活動など学業以外の経験も積んでおくとよいのではないかと思います。まだ1年生、2年生という人は、今からそういう経験を積んでおくと、自信につながるでしょう。

学年や学部を問わず、1年次や2年次でも参加できるインターンシップもあります。数はそれほど多くはないかもしれませんが、1年次や2年次でそういったところに参加する学生は、採用担当者の目には「なんて意識の高い子なんだ!」と映ることでしょう。完璧でなくていいし、失敗してもいいですから、参加してみるのもよいのではないでしょうか。

②筆記試験の勉強をしておく

 これは学年問わずできるものです。就活がピークを迎える3年生の冬〜春にかけては、会社説明会や応募書類の提出に追われ、筆記試験対策が後回しになりがちです。筆記試験対策がおそろかになってしまい、志望度の高い企業の面接に進めなかったという話は、必ず毎年耳にします。もったいないですよね。2年生の今の時期は、比較的時間があると思います。一日10分程度で構いませんので、少しづつ筆記試験の勉強をはじめておくことをオススメします。

 特に、私立文系3教科や推薦で大学に入学した学生さんは、理数系の科目を苦手にしていることが多いです。できるまでに時間がかかりますので、早めに対策しておくことをオススメいたします。

先輩に会う

 既に社会に出て働いている先輩から話を聞いてみましょう。

 先輩”というと、一気にハードルが上がってしまうように思いますが、最も身近なところでいうと、皆さんの親御さんやお兄さん、お姉さんから話を聞くということからでも、全く構いません。「仕事ってどう?」のような感じで入って、裏話をメインに聞いてみるのがオススメです。未来へのヒントをつかんでいただければと思います。

 親御さんやお兄さん、お姉さんの次は、親戚のおじさん、おばさん、友達の親御さんやお兄さん、お姉さん…といった具合で、どんどん範囲を広げていくのもよいでしょう。「就勝ゼミナール」の講師を尋ねてみるというもありですよ。

▲写真はイメージです

サッカー日本代表の本田圭佑選手が、ツイッターでこうつぶやいていました。

成功したい人にとって休日をもらって休んでるようでは話にならない。中学生の時くらいから休みをもらうと出し抜くチャンスやと思って、もっと休みをくれって思ってた。

このつぶやきには賛否両論巻き起こっているようです。本田圭佑選手は「休むのも必要なんです。ただそれは怪我をするほど追い込んでから学ぶことって事が伝えたくて」と但し書きをしていますが、いずれにせよ、他の人が動いていないときに自分が動いていると、それだけ一歩抜け出すことができるということではないでしょうか。これは、就職活動にもあてはまると思います。

2021年卒の皆さん、いろいろ大変なこともあると思いますが、まずは情報収集からはじめていきましょう。もっといろいろ詳しい話を聞いてみたいという方は、就勝ゼミナールまでいつでもご連絡ください。